2018.09.06

 
 
「世界銀行のブロックチェーン導入事例から未来を予測する」
 
つい先日の出来事ですが、「世界銀行がブロックチェーン債を発行」というニュースは目にしましたか?

世界銀行とは、途上国の政府に対して融資や技術協力を行う、私たちが普段目にする銀行とは異なる銀行(組織)です。実は60年以上も昔、戦後の日本は世界銀行から融資をしてもらっています。サンフランシスコで対日講和条約が調印された翌年の1952年8月、日本は世界銀行に加盟し戦後の復興に必要な多額の資金を借り入れました。そこから、火力発電プロジェクトに対する借入れを行い、日本の安定した電力供給の仕組みが作られました。その他、鉄鋼や自動車産業の工場を作るための資金を世界銀行から借入れをしたり、高速道路の建築資金を日本道路公団が借入れをしたりして、今日の日本のインフラが出来上がっています。世界銀行から日本への融資は1966年まで続き、そして24年後の1990年に、日本はすべての借入れを完済しています。そのおかげで、我々が住む日本は、戦後から急激に経済成長し、今日の豊かな国が出来上がったという歴史があるのです。

世界銀行は債券を発行して投資家からお金を集め、そのお金を途上国に融資しています。債券とは、投資家がお金を出す代わりに発行される有価証券(貸出証明書のようなもの)なのですが、この債券の管理は通常、紙と帳簿で行われます。日本企業が発行する債券は、今でも発行時にハンコを押して管理しています。日本国が発行している日本国債は、CMなどでも目にするくらい有名ですが、私たち個人が国にお金を貸し、その貸出証明書として発行される有価証券が債券、というわけです。この日本国債は、大元の帳簿を財務省が管理しています。その他にも、購入申込事務を行う証券会社が存在し、債権回収を行うための管理会社があり、その他多数のプレイヤーが存在しているため、管理に高いコストがかかります。

今回の世界銀行が発行した債券は、その一連の流れを「ブロックチェーン技術」を用いることで、中央決済機構をなくし、債券の発行から管理までを低コストで、かつ透明性のあるものにしようという試みとなります。債券発行により集めた資金は、高額な管理手数料で減ることなく、途上国のエネルギーインフラを構築する資金となったり、エボラ出血熱対応の資金となったり、正しく社会に回っていくお金となるのです。

世界銀行がブロックチェーン技術を取り入れたことで、世界の債券市場はブロックチェーンを用いた仕組みづくりが加速することでしょう。様々な国や企業が、ブロックチェーン技術を取り入れていきます。まるで、1990年代のインターネットのように、急激な普及が予測されるブロックチェーン。そして、低コストで透明性のある社会を作ることのできるブロックチェーン。これからどのような広がりを見せるか、想像するだけでワクワクしてきますね。

参考:世界銀行WEBサイト
 
 
LINEがブロックチェーン業界への参入を発表し、ベンツやポルシェもドアのアクセス権にブロックチェーンを活用する等のニュースがありました。また、世界のトップ大学でブロックチェーンの授業が採用され始めており、教育部門での技術普及も少しずつ増えています。
 
■ LINE、ブロックチェーンを使った「LINKエコシステム」発表--2種類の独自コイン発行へ
https://japan.cnet.com/article/35124921/

■ ドアのアクセス権を付与…ベンツやポルシェがブロックチェーンを活用
https://www.jscore.co.jp/column/fintech/2018/benz-blockchain/

■ ブロックチェーン技術を最も積極的に導入しているのは金融業界であることが判明
https://crypto-times.jp/blockchain-financial-60/

■ 仮想通貨・ブロックチェーンに関する授業、世界のトップ大学も注目
https://coinchoice.net/universities_offer_crypto_courses/
直近のスクール開催予定について、お知らせします。
 
基礎コース 《 第2期 》 9/8(土) 10:00-17:30
第5回:P2Pの構造と技術
第6回:ブロックチェーン上の合意形成
第7回:アルトコインとトークンエコノミー
第8回:スマートコントラクトとブロックチェーンの未来
 
エンジニアコース 《第1期》 9/12(水) 20:30-22:00
第8回:コールドウォレットアプリの設計について
 
ビジネスコース 《第1期》 9/14(金) 20:30-22:00
第1回:ブロックチェーンと未来のビジネス


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特別セミナー
■ 講演タイトル
ブロックチェーンで変わる未来
〜ブロックチェーン革命の波に乗り、ビジネスチャンスを掴む〜

■ 開催日程
9/13(木) 19:00 - 22:00

■ 開催場所
グローバルビジネスハブ東京
東京都千代田区大手町1丁目9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3F

■ 講演者

野口 悠紀雄 氏
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問
一橋大学名誉教授
1940年、東京に生まれる。 1963年、東京大学工学部卒業。 1964年、大蔵省入省。 1972年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。 一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、 スタンフォード大学客員教授などを経て、 2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。2011年4月より 早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問。一橋大学名誉教授。2017年9月より現職。 専攻 ファイナンス理論、日本経済論

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■ 開催日程
9/8(土) 12:15-13:55
9/9(日) 10:00-11:40
9/14(金) 16:00-17:40
9/18(火) 18:15-19:55
9/25(火) 18:15-19:55
※その他、開催日程詳細はWEBサイトで確認してください

■ 開催場所
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東京都新宿区西新宿1-14-11 Daiwa西新宿9F
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