2019.10.10 |
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『ブロックチェーン時代だからこそ、お金の行方は面白いかもしれない。』 | ||||
ブロックチェーンが登場し、普及しつつある時代だからこそ、お金について改めて考えると面白いかもしれません。 お金の形は時代とともに変化しています。例えば、オリンピックを控えた近年、国を挙げてキャッシュレス化が推進されており、国内ではまさにお金の形が有形物(現金)から無形物(電子マネー、電子決済)へとシフトしている最中だと言えるでしょう。 そして、お金の仕組みも時代と共に変わっていきます。つい50年ほど前までは、通貨の価値が金の価値に裏付けられた「金本位制」という制度が採用されていました。しかし、1970年代に制度的な転換があり、現在では金本位制は廃止されています。 このように、お金の形や通貨制度は現在の状態が完成形という訳ではなく、時代背景やテクノロジーの進化によって変わり続けているのです。このことを前提として考えると、ブロックチェーンが登場した現代において、お金というモノがどのように変化していくのかは注目すべきテーマではないでしょうか? 既に起きている変化をいくつか紹介します。まず、2009年に誕生したビットコインは最初の10年で「お金は国家が発行するもの」という常識を変えつつあります。ビットコインは、国家が管理しなくても価値が認められ、世界で流通している不思議なお金です。ハイパーインフレに見舞われ、自国通貨の価値が暴落している国では一部の国民が、決済や資産保全の手段としてビットコインを使っているという報道もあります。 さらに、ブロックチェーンライクな技術をベースとして、巨大IT企業がグローバル通貨を発行する計画も登場しました。Facebookが計画するLibra(リブラ)です。ビットコインのような価格変動が激しい通貨とは異なり、Libraは価格が約1ドルで安定するステーブルコインとして設計されています。 Libraプロジェクトは、Facebookの子会社でスイスに拠点を置くCalibra(カリブラ)が開発を主導しており、指揮を執るのはPayPal元社長のDavid Marcus氏です。先月、彼が投稿したブログには、Libraのような新しいグローバル決済システムが必要な理由が綴られています。その理由を要約すると以下の3点です。 1.既存の金融システムが1960〜70年に作られた古いシステムをベースとしている点 2.現在の決済サービスでは、あるウォレット(口座)から別の企業のウォレットへとお金を送金できない点 3.特に国際送金において仲介者が多く、送金の遅さとコストの増加が生じている点 これらの問題を解決するには、Libraプロジェクトのような新しい決済・金融システムが必要だと述べられています。Libraに対してはアメリカなどの規制当局が懸念を示しており、現在も調整が続いていますが、Libraはテクノロジーが既存の仕組みを変えようとしている好例だと言えるでしょう。 ブロックチェーンという技術の登場によって、お金の発行・管理は国家や中央銀行の専売特許では無くなりました。ビットコインという新しいお金が既に成立している事実が何よりの証拠です。私たちが当たり前だと思っているお金の仕組みは、実は直近の50〜100年で成立したものが多く、お金の形がテクノロジーによって大きく変わる可能性は否定できません。 だからこそ、お金の形や仕組みがどのように変わっていくのかというテーマは注目に値するのです。 |
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参考資料: Why building a new protocol for money is the only way to truly change the game for people(David Marcus) |
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直近のスクール開催予定について、お知らせします。 | ||||
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《 第7期 》隔週金曜日 18:30〜21:45 2020/1/10(金): Vol.1 ブロックチェーンの世界 Vol.2 ブロックチェーンの基礎技術 2020/1/24(金): Vol.3 ブロックの構造を知る Vol.4 暗号技術とウォレット 2020/2/7(金): Vol.5 P2Pの構造と技術 Vol.6 ブロックチェーン上の合意形成 2020/2/21(金): Vol.7 アルトコインとトークンエコノミー Vol.8 スマートコントラクトとブロックチェーンの未来 |
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《 第4期 》毎週木曜日 19:30〜21:00 2019/10/17(木):Vol.10 コンセンサス・アルゴリズムと拡張 2019/10/31(木):Vol.11 ブロックチェーンを作る(前編) 2019/11/14(木):Vol.12 ブロックチェーンを作る(後編) ※10/24、11/7 は休校となります。 |
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《 第3期 》毎週月曜日 20:30〜22:00 2019/10/28(月) :Vol.1 スマートコントラクト開発の入口(Solidity、Remix) 2019/11/11(月) :Vol.2 スマートコントラクトの仕組みを知る(Solidity、Gasコスト) 2019/11/18(月) :Vol.3 スマートコントラクト開発環境(Solidity、ノード構築、Ether送金) 2019/11/25(月) :Vol.4 トークンとセキュリティ(Solidity継承・import、トークン、ERC20、Truffle) 2019/12/2(月) :Vol.5 ブロックチェーントランザクションを探る(IPC/RPC接続、Node.js、トランザクション) 2019/12/9(月) :Vol.6 ブロックチェーン制御・双方向通信(WebSocket、イベント監視) 2019/12/16(月) :Vol.7 フロントエンド開発手法を学ぶ 2019/12/23(月) :Vol.8 ブロックチェーン投票システムを作成する 2020/1/20(月) :Vol.9 ブロックチェーン関連技術や秘密鍵の使われ方 2020/1/27(月) :Vol.10 DApps開発の基礎や便利な開発ツール 2020/2/3(月) :Vol.11 DAppsの応用事例や便利なツール 2020/2/10(月) :Vol.12 Ethereum特有の技術や課題、これからの展望 ※11/4、12/30、1/6、1/13 は休校となります。 |
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《 第4期 》毎週火曜日 20:30〜22:00 2019/10/15(火):スマートコントラクトとその活用事例 2019/10/29(火):Rippleの仕組みとビジネス活用 2019/11/5(火) :仮想通貨取引とブロックチェーン 2019/11/12(火):決済・送金手段としての応用 2019/11/19(火):金融・証券分野への応用 2019/11/26(火):情報管理分野への応用(シェアリングエコノミー、不動産登記) 2019/12/3(火) :流通分野への応用(サプライチェーン、コンテンツ流通) 2019/12/10(火):クラウドプラットフォームとブロックチェーンの実装 2019/12/17(火):ICO・STOを取り巻く環境と実際の進め方 2019/12/24(火):ブロックチェーンビジネス事業計画の作り方 ※10/22 は休校となります。 |
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直近のブロックチェーン関連NEWSをお届けします。 | ||||
■ JCLP、ブロックチェーンを活用したデータ流通・利活用基盤「Virtuora DX」を採用 https://it.impressbm.co.jp/articles/-/18662 ■ オートバックスセブンがブロックチェーン技術を活用し中古車売買の個人間取引市場のプラットフォームを構築 https://dime.jp/genre/783675/ ■ イケア、スマートコントラクトとeマネーを使った「世界初」の取引実行 https://www.coindeskjapan.com/23636/ ■ 古い携帯電話をコールドストレージ仮想通貨ウォレットに変える技術をアップデート:Parity https://www.coindeskjapan.com/23576/ ■ 米ウォルマート、インド産エビにブロックチェーン技術を活用 https://nextmoney.jp/?p=22748 |
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