2019.10.03 |
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『大手自動車メーカー「ダイムラー」がブロックチェーン上で初取引!』 | ||||
多くの人にとって「貿易」が行われる場面は身近ではありませんが、貿易によって輸入された商品は私たちの日常生活に溶け込んでいます。例えば、いまこのニュースレターを読んでいる皆さんが使っているスマホは、AppleやSamsungなどが生産し、日本に輸入されたものではないでしょうか?スマホ以外にも、洋服や食品など身の回りにある多くの日用品が貿易を経て輸入されており、私たちの暮らしを支えています。 貿易には税関や保険業者、運送業者など、多くの仲介者が関わっている上に、貿易実務は未だ紙ベースであるため、事務コストが高いと言われています。国を越えて書類をやり取りすることもあるため、契約から決済までのスピードが遅く、代金回収までの時間は長くなり、貿易を行う企業は一定のリスクを抱えることになるのです。 このような貿易に関連する金融(お金のやり取り)を「貿易金融」(トレードファイナンス)と言います。貿易金融にブロックチェーンを導入し、決済などを安全かつ迅速に処理しようとする試みが大手企業を中心に進んでいます。最近の事例を紹介しましょう。 自動車メーカーの「ダイムラー」は9月25日、ブロックチェーン上で商業取引を初めて行ったというプレスリリースを配信しました。ドイツに拠点を置く同社は、「メルセデス・ベンツ」といった世界的な自動車ブランドを擁することで知られています。 ダイムラーは今回のブロックチェーン上の取引を商業取引業務のパイロット版と位置付け、自動車部品や業務用機器の取引に関する決済処理や発注・納品契約を実施しました。ブロックチェーンを用いたシステム上では、納品・請求処理などが自動化され、それらのデータは改ざんが困難です。今回の取引では、従来の仕組みであれば数日かかる処理が数分で実行できることが確認されており、ブロックチェーンを使う意義が改めて確認されています。 そして、今回の取引はブロックチェーンベースの貿易金融ネットワーク「マルコ・ポーロ」上で行われました。マルコポーロはブロックチェーンによって貿易金融の効率化を目指す企業連合です。最近では「マスターカード」や大手金融機関「バンク・オブ・アメリカ」の加入が発表されており、そのネットワークを拡大しており、注目すべきネットワークだと言えるでしょう。 なお、マルコポーロ自体は「コルダ」(Corda)というプラットフォームを利用しており、コルダも金融領域を中心としてユースケースが増えています。 貿易は取引自体に一般消費者が直接関わる訳ではありません。貿易実務が効率化されても、それは多くの人にとっては実感できるものではないでしょう。しかし、ブロックチェーンによって貿易や貿易金融に関する実務が効率化され、コストが削減されることで、最終的には価格面などで消費者が恩恵を受ける可能性があるのです。 「ブロックチェーンってどんな所に使われているんだろう?」「何に使えるのかな?」と気になっている方は少なくないかもしれません。しかし、企業間取引を効率化する分野などでは着々と取り組みが進んでいるのです。 参考資料: 「ベンツ」の独ダイムラー、三井住友銀行も参画のブロックチェーン・ネットワーク「マルコ・ポーロ」で初取引(CoinDesk Japan) Marco Polo(R3 solutions) |
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直近のブロックチェーン関連NEWSをお届けします。 | ||||
■ 中国アリババ「アント・フィナンシャル」が農業ブロックチェーンを独企業と共同開発 https://www.coindeskjapan.com/23097/ ■ スタートアップのメディコネクト、英国で薬剤のサプライチェーン追跡に向けた実証実験 https://jp.cointelegraph.com/news/mediconnect-completes-poc-to-track-medication-through-the-supply-chain ■ ブロックチェーン技術を使った資金調達STOの業界団体、SBI証券ら証券6社が立ち上げ https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1910/01/news110.html ■ 博報堂DYMPのブロックチェーン開発チーム、著作権管理システムを発表 https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1210231.html ■ 富士通、企業間連携の実証実験にブロックチェーン基盤を提供 https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1210503.html |
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直近のスクール開催予定について、お知らせします。 | ||||
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《 第6期 》10/5(土) 10:00〜17:30 2019/10/5(土): Vol.5 P2Pの構造と技術 Vol.6 ブロックチェーン上の合意形成 Vol.7 アルトコインとトークンエコノミー Vol.8 スマートコントラクトとブロックチェーンの未来 |
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《 第4期 》毎週木曜日 19:30〜21:00 2019/10/10(木):Vol.9 コンセンサス・アルゴリズムの理解 2019/10/17(木):Vol.10 コンセンサス・アルゴリズムと拡張 2019/10/31(木):Vol.11 ブロックチェーンを作る(前編) 2019/11/14(木):Vol.12 ブロックチェーンを作る(後編) ※10/24、11/7 は休校となります。 |
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《 第3期 》毎週月曜日 20:30〜22:00 2019/10/28(月) :Vol.1 スマートコントラクト開発の入口(Solidity、Remix) 2019/11/11(月) :Vol.2 スマートコントラクトの仕組みを知る(Solidity、Gasコスト) 2019/11/18(月) :Vol.3 スマートコントラクト開発環境(Solidity、ノード構築、Ether送金) 2019/11/25(月) :Vol.4 トークンとセキュリティ(Solidity継承・import、トークン、ERC20、Truffle) 2019/12/2(月) :Vol.5 ブロックチェーントランザクションを探る(IPC/RPC接続、Node.js、トランザクション) 2019/12/9(月) :Vol.6 ブロックチェーン制御・双方向通信(WebSocket、イベント監視) 2019/12/16(月) :Vol.7 フロントエンド開発手法を学ぶ 2019/12/23(月) :Vol.8 ブロックチェーン投票システムを作成する 2020/1/20(月) :Vol.9 ブロックチェーン関連技術や秘密鍵の使われ方 2020/1/27(月) :Vol.10 DApps開発の基礎や便利な開発ツール 2020/2/3(月) :Vol.11 DAppsの応用事例や便利なツール 2020/2/10(月) :Vol.12 Ethereum特有の技術や課題、これからの展望 ※11/4、12/30、1/6、1/13 は休校となります。 |
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《 第4期 》毎週火曜日 20:30〜22:00 2019/10/8(火) :Ethereumの仕組みとビジネス活用 2019/10/15(火):スマートコントラクトとその活用事例 2019/10/29(火):Rippleの仕組みとビジネス活用 2019/11/5(火) :仮想通貨取引とブロックチェーン 2019/11/12(火):決済・送金手段としての応用 2019/11/19(火):金融・証券分野への応用 2019/11/26(火):情報管理分野への応用(シェアリングエコノミー、不動産登記) 2019/12/3(火) :流通分野への応用(サプライチェーン、コンテンツ流通) 2019/12/10(火):クラウドプラットフォームとブロックチェーンの実装 2019/12/17(火):ICO・STOを取り巻く環境と実際の進め方 2019/12/24(火):ブロックチェーンビジネス事業計画の作り方 ※10/22 は休校となります。 |
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各コースの詳細はこちら | ||||
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