2019.04.18 |
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『インターネットを超える。ブロックチェーンの長期的な価値は電信に近いかもしれない』 | |||
ブロックチェーンの革新性や社会的なインパクトはしばしば、インターネットと比較して語られます。
現在のブロックチェーンを取り巻く状況は、1990年代のインターネットのそれと似ていると言われることが少なくありません。 この認識はブロックチェーン業界で活躍する、多くの起業家や投資家などが共有しており、確かに両者の比較は的を射ています。 例えば、1999年〜2000年に起きたドットコムバブル(ITバブル)は、2016年〜2017年の仮想通貨・ICOバブルに似ています。 しかし、より長期的な視点でブロックチェーンという技術を見た時、その価値はインターネットというよりもむしろ電信(電気通信、telegraph)の発明に匹敵するかもしれません。 電信とは符号(記号、コード)の送受信によって行われる電気通信のことで、インターネットは電信の発展形と位置づけられます。 その元となるアイデアは18世紀中頃に考案されており、時間をかけて、電話やラジオ、テレビ、衛星放送、インターネットへと発展していきました。 電信という技術の革新性は、電気を使って遠く離れた相手へ瞬時に情報を伝達するという新たな技術領域を初めて生み出したことにあります。 電信の発明以前、人々は大砲の発砲音や旗振り、狼煙などを用いて遠く離れた人に情報を伝えていましたが、電信があればそのような苦労は必要ありません。 現在では、私たちは主にインターネットを通じて電信の恩恵を受けており、その技術は重要な社会基盤(インフラ)となっているのです。 そして、ブロックチェーンという技術は、新しい技術領域を生み出し、将来的な社会基盤となり得るという点で電信に匹敵する可能性があります。 ブロックチェーンは非中央集権的な合意形成を初めて可能にした技術です。 この技術によって、政府や大企業などの「信用された第三者(Trusted Third Party)」のお墨付きが無くても、誰でもアクセスできて、信頼できる電子台帳を構築できるようになりました。 その好例がビットコインやイーサリアムです。 2019年現在、誕生して10年程度しか経っていないこの技術が電信と同じくらい古くなると、社会はどのように変わるのでしょうか? もちろん、未来のことは誰にも分かりませんが、変化の方向性は「分散化(decentralized)」というキーワードで表現できるかもしれません。 システムやサービスの分散化は既に始まっており、過去のニュースレターでも取り上げたように、分散型の金融サービス(Defi)やエネルギーシステム、ID(身分証明)などの構築が模索されています。 また、現時点ではブロックチェーン単体で注目されがちですが、AI(機械学習)やIoT(モノのインターネット)、VR・AR(仮想現実・拡張現実)といった他の先端技術と組み合わせたプロジェクトも進行しています。 そして、多くのユースケースにおいて、ブロックチェーンは分散化された価値移転のインフラとして機能しているのです。 いまではインターネットへと発展した電信は、長い年月をかけて社会に欠かせない存在となりました。 長期的な視点で見たとき、ブロックチェーンは電信と同様に社会に不可欠な存在になる可能性を秘めています。 今後、ブロックチェーンという技術は長い時間をかけ、価値移転のインフラとして、AIやIoT、VR・ARといった他の技術と共に社会を変化させていくでしょう。 FLOCでは、そんな電信に匹敵する可能性がある技術がもたらす未来と、ブロックチェーン技術が産業として離陸・飛躍していくために重要となる3つの要因をテーマとしたセミナーを4月25日(木)に開催いたします。よろしければご参加ください。 |
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■ 日時 :2019年4月25日(木)20:30-21:45 ■ 場所 :丸の内vacans|東京都千代田区丸の内3-1-1国際ビル2階 ■ 講演者: ・畑島 崇宏氏:株式会社LayerX シニアマネージャー ■ 参加費:3,000円(税抜) |
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申込みはこちら | |||
参考資料: Why 1 BTC = $1M USD(Unchained Capital Blog) https://blog.unchained-capital.com/stop-comparing-bitcoin-to-the-internet-b6cb995e8364 誰でも金融にアクセスできる、分散型金融システムDefiの可能性とは(FLOC Newsletter) https://floc.jp/newsletters/1445/ 電力も分散型へ。ブロックチェーンが実現するエネルギーのカタチ(FLOC Newsletter) https://floc.jp/newsletters/2421/ |
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直近のブロックチェーン関連NEWSをお届けします。 | |||
■ 200兆円規模の仏生命保険業界、仮想通貨への投資が可能に https://coinpost.jp/?p=79584 ■ ネスレとカルフール、IBMブロックチェーン技術でマッシュポテト追跡開始 https://jp.cointelegraph.com/news/nestle-carrefour-work-with-ibm-to-track-mashed-potato-brand-with-blockchain ■ オランダの金融大手ING、ゼロ知識証明使った新たなブロックチェーンを発表 https://jp.cointelegraph.com/news/ing-bank-releases-blockchain-privacy-tool-bulletproofs ■ 世界大手企業の61%が「ブロックチェーン」に投資を行っていることが判明 https://nextmoney.jp/?p=16749 ■ 積水ハウス、KDDI、日立が情報連携基盤を構築 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56058 |
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直近のスクール開催予定について、お知らせします。 | |||
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《 第4期 》2019/4/20(土) 10:00〜17:30 Vol.5 P2Pの構造と技術 - Block1 P2Pネットワークの特徴 - Block2 ブロックチェーンをCAP定理から考察する - Block3 スケーラビリティ問題 - Block4 分散型ストレージの基礎 Vol.6 ブロックチェーン上の合意形成 - Block1 ブロックチェーンにおけるファイナリティ - Block2 ビザンチン将軍問題への解 - Block3 Proof of Work - Block4 様々なコンセンサス・アルゴリズム Vol.7 アルトコインとトークンエコノミー - Block1 ブロックチェーンの分岐 - Block2 アルトコインとは - Block3 プラットフォームと仮想通貨 - Block4 トークンエコノミーとその可能性 - Block5 ICO(Initial Coin Offering) Vol.8 スマートコントラクトとブロックチェーンの未来 - Block1 ブロックチェーンにおけるスマートコントラクト - Block2 スマートコントラクトの基礎技術 - Block3 スマートコントラクトのユースケース - Block4 DAO(自律分散型組織)が社会にもたらすもの |
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《 第3期 》2019/4/19(金) 20:30〜22:00 Vol.8 P2Pの仕組みの構築 - Block1 P2Pの各種メッセージ - Block2 ノードの種類 - Block3 Initial Block Download(IBD) - Block4 ブロック/Txのブロードキャスト |
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《 第3期 》2019/5/28(火)開講 | |||
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《 第2期 》2019/4/22(月) 20:30〜22:00 Vol.12 ブロックチェーンビジネス事業計画の作り方 - Block1 事業計画書とは - Block2 ブロックチェーンを活用する事業計画の立案 - Block3 リーンスタートアップの考え方 - Block4 ブロックチェーン関連事業の収益性分析 - Block5 ブロックチェーン事業立ち上げに向けて |
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各コースの詳細はこちら | |||
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