2019.03.28 |
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『ブロックチェーン時代のWebブラウザBraveは世界を変えるのか。』 | ||||||
ネットサーフィンをしていると、日々、様々な広告を目にします。 場合によってはユーザーの体験を損ねる広告が配信されることもある中、ブロックチェーンとWebブラウザを組み合わせることで、現状のWeb広告モデルを変えようとしている企業があります。 企業の名前は「Brave」(ブレイブ)。 Brave社はWebブラウザFirefoxを開発したMozilla前CEOのBrendan Eich氏が率いるブラウザ開発企業であり、2017年に実施したICO(Initial Coin Offering)では、わずか30秒で3500万ドル(約38億円)もの資金調達に成功しています。 Brave社はどのようにして、現在のWeb広告の仕組みを変えようとしているのでしょうか? まずは、現状の広告モデルの仕組みを簡単に整理します。 現在のWeb広告に関わる直接的な当事者としては、広告主と広告掲載者(ブログなどのWebサイト)、ユーザーの三者が存在します。 また、これら当事者の間にはユーザーのサイト閲覧履歴や居住地域などの個人情報を収集し、行動をトラッキングするツールやWebブラウザ、広告代理店など、多くの仲介者が存在しています。 そして、ユーザーのプライバシー(個人情報)は、ユーザーの想像以上に仲介者によって集められ、利用されています。 このような状況に対して、トラッキングツールなどをブロックする機能を標準搭載し、利用者のプライバシーを重視しているのが、Webブラウザの「Brave Browser」(以下、Brave)です。 そして、Braveにおいて特徴的なのが、独自トークンを用いることで、広告モデルの収益構造を再分配し、サイトの掲載者やユーザーにもメリットを提示している点だと言えるでしょう。 トークンとは、ブロックチェーン上で発行されるポイントのようなもので、BraveではBAT(Basic Attention Token)というトークンが用いられています。 Brave上では広告が一旦ブロックされ、広告を見ても良いと許可したユーザーにだけ広告が表示されます。 この時、広告の表示を許可したユーザーと広告掲載者に対してトークンが報酬として支払われます。 つまり、仲介者が手数料を徴収する従来の仕組みよりも、ユーザーや広告掲載者に対して分配される報酬の割合が多くなるのです。 さらに、ユーザーは良質なコンテンツを配信するWebサイトの運営者に対して、投げ銭的にBATトークンを送ることができるため、広告掲載者の新たな収益源となる可能性を秘めています。 もちろん、上記のモデルが実現するには相応のユーザー数と十分なトークンの分配が不可欠なのは間違いないですが、2019年3月時点でBraveは、Androidアプリだけでも2000万ダウンロードを突破しており、これはトークンの組み込みを前提としたプロダクトとしては驚異的な数字です。 Brave自体は、既にブラウザ機能が安定して使えるものの、トークンによる報酬システムなどは開発中であるため、今後、このプロダクトが上手くワークし広告モデルのあり方が変わっていくのかが注目されます。 なお、Braveはブロックチェーンの話題を抜きにしても快適なブラウジングができる質の高いプロダクトなので、興味のある方は一度触ってみると良いかもしれません。 参考資料: Brave Browser: Secure, Fast & Private Web Browser with Adblocker https://brave.com/ Mozilla前CEOが設立したBraveが30秒で3500万ドル調達――テック界に広がるICOの可能性(TechCrunch) https://jp.techcrunch.com/2017/06/02/20170601brave-ico-35-million-30-seconds-brendan-eich/?fbclid=IwAR1DCkTYDFaOBKxEEBdjw8a2UFHcT5ZNcf_DXxLkCW_j2ENKcrJIVvkX4QU Blockchain’s Killer App: Crypto-Powered Web Browser Brave Hits 20 Million Downloads(CCN) https://www.ccn.com/blockchains-killer-app-crypto-powered-web-browser-brave-hits-20-million-downloads |
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直近のブロックチェーン関連NEWSをお届けします。 | ||||||
■ 高級スコッチ・ウイスキーの「アイルサベイ」 製造・販売でブロックチェーン採用 創業130年超の酒造大手の狙いは? https://jp.cointelegraph.com/news/over-130-year-old-liquor-company-william-grant-sons-to-track-whiskey-on-blockchain ■ 公共交通業界に革命を起こす!VMC、ステラのブロックチェーンでオランダ初のSTOを発表 https://venturetimes.jp/cryptocurrency/42867.html ■ ブロックチェーンと健康情報が結合した‘MEDIKEY’、POC(概念実証)形態で開始目前 https://www.jiji.com/jc/article?k=20190327005233&g=bw ■ 日本IBM、製薬企業や医療団体と連携しブロックチェーン技術の活用を推進 https://it.impressbm.co.jp/articles/-/17671 ■ アートの力でビジネスと社会を次のステージへ。国内初のキュレーション型アーティストデータベース「ARTOMIC(アトミック)」が4/7にサービスを開始! https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000041098.html |
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直近のスクール開催予定について、お知らせします。 | ||||||
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《 第4期 》2019/4/13(土)開講 | ||||||
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《 第3期 》2019/3/29(金) 20:30〜22:00 Vol.5 新規取引の作成 - Block1 取引APIの構成 - Block2 取引ビルダーAPIについて - Block3 取引の構築 |
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《 第1期 》2019/3/30(土) 18:30〜21:45 Vol.11 DAppsの応用事例や便利なツール - Block1 HD Wallet - Block2 Ethereumの金融経済圏 - Block3 NFT(Non-Fungible Token)[1] - Block4 理解度チェック Vol.12 Ethereum特有の技術や課題、これからの展望 - Block1 NFT(Non-Fungible Token)[2] - Block2 スケーラビリティ - Block3 セキュリティ解析 - Block4 Ethereumの未来 - Block5 学習を振り返って |
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《 第2期 》2019/4/1(月) 20:30〜22:00 Vol.9 情報管理分野への応用(シェアリングエコノミー、不動産登記) - Block1 シェアリングエコノミーの概要と課題 - Block2 シェアリングエコノミーへのブロックチェーン適用 - Block3 シェアリングエコノミーにおける活用事例 - Block4 シェアリングエコノミーとしてのDAO - Block5 不動産管理における活用 |
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各コースの詳細はこちら | ||||||
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