2019.03.14 |
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『27億人のユーザーを抱えるFacebookはブロックチェーンをどう活かすのか?』 | |||
ブロックチェーンというキーワードからFacebook社を概観すると、2018年は同社にとって、その可能性を探求した年であり、2019年は最初のプロダクトローンチを目指す1年になるかもしれません。 2018年4月、ブロックチェーンを研究する少人数のチームがFacebook社内に新設されました。 チームリーダーには、決済サービス会社PayPalの元社長で、Facebook社ではMessenger部門を率いていたデヴィッド・マーカス氏が着任しており、ニューヨーク・タイムズの報道によれば、2019年2月時点で既に50人以上のエンジニアが研究チームに在籍しています。 ブロックチェーン活用に本腰を入れつつあるFacebook社は、この技術にどんな可能性を見出しているのでしょうか? 2019年3月現在、具体的なプロジェクトについての公式アナウンスは行われていません。ただ、メディアの報道からその輪郭が浮き彫りになりつつあります。 例えば、2018年12月のブルームバーグの報道によると、Facebook社は価格変動リスクの少ないステーブルコイン(StableCoin:安定通貨)を発行し、同社が提供するメッセージングサービス(MessengerやWhatApp、Instagram)に組み込むことを検討しているようです。 ステーブルコインは価格がほとんど一定であるため、クロスボーダーの送金需要を満たすことができます。 ※2017年に行われた国際送金の総額は約69兆円(Annual Remittances Data (updated as of Dec. 2018) 、世界銀行より) さらに、既存の国際送金システムと比較すると、ブロックチェーンを使った送金システムは手数料が安く、着金までの時間が短いため、ユーザーの利便性を向上させるでしょう。 そして、Facebook社は全世界に27億もの月間アクティブユーザーを抱えています(Facebook社2018年第4四半期(10月-12月)業績ハイライトより)。 したがって、技術的にも事業的にも、Facebook社がブロックチェーンを活用した国際送金プラットフォームを展開する可能性は十分にあるのです。 Facebook社は2019年前半を目標に最初のプロダクトをリリースする予定で、最初のターゲットは国際送金ニーズが高く、2億人超のWhatAppユーザーを抱えるインドになるのではないかと見られています。 以上は公式なアナウンスではないので詳細は不明であるものの、将来的にFacebook社がステーブルコインを発行し、同社のメッセージングサービス上で送金できるようになれば、そのインパクトは計り知れません。 Facebook社のステーブルコインは巨大な国際送金ニーズの一部を取り込むことが期待される上に、同社のプラットフォーム内で送金が行われるため、国際送金データを大量に収集することができます。これらのデータはFacebook社の事業に役立てられるはずです。 直近10年でグローバルなプラットフォームを構築したSNSの覇者が、新しいテクノロジーをどのように活用するのかは注目すべきテーマだと言えるでしょう。 参考資料: Facebook Is Developing a Cryptocurrency for WhatsApp Transfers, Sources Say(Bloomberg) https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-12-21/facebook-is-said-to-develop-stablecoin-for-whatsapp-transfers?fbclid=IwAR3-fcT8Wb2bprev0NAORX8dbpUZN_v2g76GnmQYTEFt5m8Fm5Emt7wyj7M Facebook Blockchain Job Openings Top 20 Amid Staffing Spree(CoinDesk) https://www.coindesk.com/facebook-blockchain-job-openings-top-20-amid-staffing-spree Facebook and Telegram Are Hoping to Succeed Where Bitcoin Failed(The New York Times) https://www.nytimes.com/2019/02/28/technology/cryptocurrency-facebook-telegram.html |
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直近のブロックチェーン関連NEWSをお届けします。 | |||
■ 米インベスコ、ブロックチェーンETFの取引開始 ロンドン証券取引所で https://jp.cointelegraph.com/news/investment-firm-invesco-launches-blockchain-etf-on-london-stock-exchange ■ スイスで初めて不動産がトークナイズドアセット(TA)として取引される https://crypto-times.jp/blockimmo-tokenised-real-estate/ ■ Ripple(リップル)の投資部門XpringがゲームプラットフォームForteと提携し1億ドルのファンドを設立 https://crypto-times.jp/ripple-invest-game/ ■ 株式会社OverPage、ブロックチェーンを活用したYouTuber/VTuber向けマーケティング支援ツール「アポイタカラ 」のアルファ版を開始 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000041982.html ■ 烏山信用金庫と国内最大級の事業承継・M&AプラットフォームTRANBI 事業承継問題の解決に向け業務提携が決定 https://thebridge.jp/prtimes/311046 |
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直近のスクール開催予定について、お知らせします。 | |||
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《 第4期 》2019/4/13(土)開講 | |||
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《 第3期 》2019/3/15(金) 20:30〜22:00 Vol.3 ウォレットの作成 - Block1 BIPについて - Block2 BIP32 HD鍵生成 - Block3 BIP39 ニーモニックで鍵のバックアップの管理を簡略化 - Block4 BIP44 HD鍵のパスの標準化「HDウォレット」 |
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《 第1期 》2019/3/16(土) 18:30〜21:45 Vol.9 ブロックチェーン関連技術や、秘密鍵の使われ方について学ぶ - Block1 IPFS - Block2 Oracle - Block3 秘密鍵・sendTransaction()・sendSignedTransaction() - Block4 理解度チェック |
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《 第2期 》2019/3/18(月) 20:30〜22:00 Vol.7 金融・証券分野への応用 - Block1 企業間取引におけるブロックチェーン活用基礎 - Block2 シンジケートローンでのブロックチェーン活用 - Block3 トレードファイナンスでのブロックチェーン活用 - Block4 海上保険でのブロックチェーン活用 - Block5 証券取引・中央銀行発行通貨でのブロックチェーン活用 |
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