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【教えて赤澤先生】ハッシュ関数って安全なんですか?

受講生代表のタカシくんは今日も思いついたことがあるようです。「ハッシュ関数って安全なの?」 疑問・質問はもちろん、難問や珍問、さらによくある誤解にもFLOCブロックチェーン大学校の講師の赤澤さんが答えていきます。

タカシ

多くのブロックチェーンではハッシュ関数がたくさん使われていますよね。でもハッシュ関数って安全なの?

赤澤講師

「ハッシュ関数」と一口にいっても、たくさん種類があります。Bitcoin(ビットコイン)のブロックチェーンで利用されているのは「SHA256」や「RIPEMD160」といったハッシュ関数です。この辺りは今のところは大丈夫なんですが、他の種類のハッシュ関数は実際に暗号が破られていることがあります。

タカシ

え、破られてるんだ。

赤澤講師

「MD5」や「SHA1」シリーズに分類されるハッシュ関数は実際に安全性が疑われる状態になっており、使用しないことが推奨されています。

タカシ

具体的に、どのように安全じゃないの?

赤澤講師

例えば、「違う値を入れたのに、同じ出力が出てきてしまう」という状態があります。このことを「衝突」というのですが、MD5やSHA1は衝突耐性に関して脆弱性があると言われています。

タカシ

同じ出力になっちゃうと、暗号として完全じゃないってことね。なるほど。

赤澤講師

例えばブロックチェーンで利用されている「SHA256」であっても、その安全性は「現時点では」という暫定的なものでもあります。そのため、SHA3シリーズと呼ばれる新しいシリーズも開発されており、いろいろなところで採用が進んでいます。ちなみにEthereumではSHA3シリーズが採用されています。

 

ハッシュ関数とは、任意の長さのデータから決まった 長さのデータを出力する関数のことです。この関数にデータを入力して出力値を得ることを「ハッシュ化する」といいます。

ハッシュ関数によってハッシュ化され た出力データからは元の入力データを導くことができません。ハッシュ関数はデータを一方向にしか変換できないのです。さらに、ハッシュ関数は、少しでも入力データの値を変えるとまったく異なるハッシュ値が出力されるという性質があります。この性質はデータの改ざん検出に役立ちます。

 

ブロックチェーンエンジニアでありベーシックコースやエンジニアコース等の講師も務める赤澤講師。
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この記事の解説者

赤澤直樹

ブロックチェーンエンジニア、FLOCブロックチェーン大学校 認定講師

ベーシックコース エンジニアコース

ブロックチェーンエンジニア。フリーランスとしてシステム開発やAI開発、データ解析に従事する中で分散システム、特にブロックチェーン技術の奥深さに魅了される。教育を通じて、共に活躍できるブロックチェーンエンジニアを輩出するべく、株式会社FLOCに参画。講師や各種執筆、中上級者向けの新規教育コンテンツ制作に加え、広島大学大学院博士課程後期で研究活動も行う。

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竹中 平蔵

東洋大学国際学部教授/慶應義塾大学名誉教授

一橋大学経済学部卒業後、73年日本開発 銀行入行、81年に退職後、ハーバード大学 客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを務める。ほか公益社団法人日本経済研究センター研究顧問、アカデミーヒルズ理事長、(株)パソナグループ取締役会長、オリックス(株)社外取締役、SBIホールディングス(株)社外取締役などを兼職。博士(経済学)。

岩倉正和

一橋大学大学院法学研究科(ビジネスロー専攻)教授

東京大学法学部卒業後、93年ハーバード・ロースクール卒業(LL.M.)、94年NY州弁護士資格取得。2007年及び2013年にハーバード・ロースクール客員教授に就任。一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授を経て、2018年より現職。M&A法、金融規制法、知的財産法、IT法、フィンテック法を含むビジネス法が専門。

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