日本の文化とも言える「アニメ」の発展に貢献するブロックチェーン活用事例
日本のカルチャーである「アニメ」をブロックチェーンを活用して、世界的に有名にしようという動きも見られています。そこで今回は「アニメ×ブロックチェーン」の現状について解説します。


アニメは日本にとって特別なカルチャーだからね!ブロックチェーンを活用できればより面白くなるかもね

そうじゃの。日本を代表するもので世界的にもファンが多いからの!

ブロックチェーンを活かすとなるとファンとクリエイターを繋ぐとか?

そうじゃの。プラットフォームを形成する仕組みが多いかもしれないの。じゃが、世界に向けた取り組みを行なっている事業もあるのじゃ。

世界に向けた事業?それ気になるね!
アニメとブロックチェーンはどう絡んでくるのか
「アニメ」というジャンルは日本独特の文化であるため、他のジャンルとは違い少し特殊な扱いを受けています。
しかし、芸術作品や映像作品のようにクリエイターが存在していて、クリエイターが製作した作品にファンがつくというシステムに変わりはありません。
このシステムをいかに利便性が高いシステムにするかがブロックチェーンの役割と言えるでしょう。
アニメクリエイターがデジタル作品を売買できるプラットフォームを作成したり、アニメに特化した仮想通貨を作成したりなど、すでに日本国内では様々な動きがあるようです。
また、アニメ業界の収益として重要なのは「グッズ」の存在です。アニメに注目が集まると、そのグッズで収益を得ることができたり、「聖地巡礼」を行う人が増え始めるため、観光業界にも影響を与えます。
他にも日本で生まれたアニメを海外のファンにも届けやすくするように、翻訳を行って配信するなどもブロックチェーンの技術を活用するプロジェクトも発表されています。
日本から海外への動きにも需要が高く、求めているアニメファンも多いため、国内でも世界中でも注目が集まっている状況です。
「アニメ×ブロックチェーン」の事例
アニメニュースの翻訳プラットフォームの実証実験
「株式会社イード」「Tokyo Otaku Mode Inc.」「株式会社 bitFlyer Blockchain」「オタクコイン協会」の4社がブロックチェーン技術を活用してプラットフォームを作成しました。
「Tokyo Honyaku Quest」という翻訳プラットフォームとなっており、世界中のアニメファンが翻訳家となり、アニメニュースの記事の翻訳を行うことができるというプラットファームになっています。
翻訳が行われた記事は翻訳者のIDと一緒にブロックチェーンに記録されます。
まだ実証実験の段階で、イードが運営している「アニメ!アニメ!」の日本語アニメニュースの記事を翻訳の対象として、グローバル版に置き換えています。グローバル版のメディアとして「Anime!Anime!」というメディアがあります。
翻訳の協力として対価である独自トークン「HON」が付与されて、コミュニティ内で使用できて、トークンエコノミーが形成されます。この独自トークンである「HON」はオタクコイン協会が発行している「オタクコイン」とも交換性を持っています。
また、今回のプロジェクトは経済産業省が進めているコンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金の対象となっており、国からも期待されています。
将来的にはアニメニュースに限らず、あらゆるテキストや言語に対応した非中央集権的な翻訳プラットフォームを目指すようです。
サービス設計などはすでに完了していて、現在は翻訳の応募を受付けています。応募者の中から選考して、パイロット版の「Tokyo Honyaku Quest」に参加できるという仕組みになっています。
世界的に愛され始めているオタクカルチャーですが、まだまだ言語の壁があるため、今回のプラットフォームが成功すれば情報流通も活発になるでしょう。
シンガポールの「ブロックパンク」の存在
ブロックチェーン技術を活用した新しいビジネスモデルを開発中の「ブロックパンク」という企業があります。
ブロックパンクが挑んでいる事業はクリエイターやファンをスマートコントラクトで直接つなげるプロジェクトです。
プラットフォーム上で、アニメ監督や漫画家がオリジナルのデジタルアートを販売して、これをブロックチェーンに記録する流れになります。著作権の問題や所有権の問題も管理できるので、法的な管理も可能です。
所有権は売却されるたびに設定された割合がクリエイターに支払われ、分散されたシステムで自律的に取引を承認します。
今年9月までに著名なクリエイターの作品を確保して、品揃えも揃えていく動きとなっています。
また、ブロックパンクはアニメスタジオ「Arch」と提携して、史上初となるトークン化したアニメ映画をローンチすることを発表しています。
このアニメ映画はブロックパンクのプラットフォームで販売されることとなり、数量の500トークン が約15ドルで販売されています。
動画トークン の保持者はストリーミング版での視聴や製作アートワークなどを入手できます。
トークン はもちろん、プラットフォームで取引可能となっており、1%はクリエイターに利益となります。

ついに動画もトークンとして扱われるようになったんだね。

今後アニメがブロックチェーンで扱われるようになればこれが普通になるのかもしれないの

ブロックチェーンの業界に注目したクリエイターはビジネスチャンスが巡ってくるかもね

そのためにも、プラットフォームを作っている企業の動きが重要じゃな

作品応募があれば応募してみると良いかもね。